- 医局日誌
- 2018.05.21
縫合練習にチャレンジ!
週の始まり月曜日!いかがお過ごしですか?
当科では朝8時~ミーティングとカルテカンファレンスをします。
その後外来や病棟業務が始まるのですが、今日は午前中、医局にいらっしゃった樽井先生に縫合レクチャーをしていただきました!
最近某局のTVドラマでも心臓血管外科医の手術シーンなどが描かれているので、興味が沸き…というのは冗談です(笑)
当科はお子さんの心臓手術なので、縫合針がとても細く小さいです。
下記の写真の針は2番目に小さいサイズで、大人の小指より幅がありません。
あれ?針がカーブしている…
血管などの柔らかい組織を縫合する際には弯曲した針が使われるそうです。
それを摂子(せっし)というピンセットでつまみ、マスクのゴムを血管に見立てて縫っていきます。
さて、この写真、ダメな見本なのですが、どこかが間違っているかわかりますか??
【間違った見本】
ちなみに秘書は何も知らずにチャレンジしたので、上記のような感じで縫ってしまいました。
正解はこちら!
【正しい見本】
何が違うかわかりましたか?
45度に針を持っているのは同じなのですが、摂子を持つ手が浮いているのが正しい形です。
間違え見本の写真は手を寝かせていますが、実際の心臓の手術時には開胸しており、ろっ骨などがあるので、手を寝かせて縫うなんて出来ないですよね。
ということで、右手と左手で持ち替えながら縫い合わせる連続マットレス縫合を見せていただきました。
わかりやすい写真が↓↓こちら↓↓
ルールは覚えたので秘書もチャレンジ!!
(残念ながら、両手に摂子を持っており写真が撮れませんでした💦)
血管に見立てたゴムに針を通すのはすべて右手。
通すことより、針の向きを変えるのに、右・左・右・左と交互に針を持ち替える作業が難しかったです。
「初めてにしてはいいんじゃない?」と言っていただけ安心し、終わった後に撮るのも忘れてしまい、記念の1枚がなく非常に残念です。
ちなみにカフェインを摂取すると手が震えやすくなるようですが、「宮原先生は(コーヒーの)ブラックを飲んでも大丈夫なんだよ」と伺い、びっくり。
秘書何も飲んでないのに震えてましたので。。。
縫合する部位により一針の幅は全く異なりますが、心臓血管外科の縫い幅はとても細かそうですね。
次回またレクチャーいただけることがあれば伺ってみたいと思います!
樽井先生ありがとうございました✨
患者さんも、何かわからないことがありましたら、外来や入院中、遠慮なく医師に聞いてみてくださいね。