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【子供の心臓病】よくあるご質問にお答えします

こんにちは。昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センターの喜瀬です。
今回は、普段外来でご家族の皆さんからよくいただくご質問について、わかりやすくお答えします。

1. 小児から大人まで変わらない診療体制

当センターでは、小児から成人まで一貫して同じ医師が診療を担当しています。

お子さんが高校生になっても、社会人になっても、基本的には主治医が変わることなく、継続して同じ外来で診察を受けていただける体制です。

2. 治療の目標と学校生活

治療の最大の目標はもちろん命を守ることですが、その上で「できるだけ普通の社会生活や運動を行えるようにする」ことも大切にしています。

小学校入学の際には学校生活管理指導表の提出を求められることが多く、運動負荷テストなどで、そのお子さんに合った基準を設定し、ご家族とも相談しながら指導を行っています。また、一般的なガイドラインも参考にしつつ、その子に合った生活のアドバイスをしています。

3. 入院期間や手術について

カテーテル検査などの入院の場合は、通常3泊4日から5日程度です。

手術の場合、入院期間は内容によって異なりますが、シンプルな手術であれば1〜2週間、複雑な手術でも1か月を超えることはほとんどありません。

入院期間や手術に関するご心配があれば、外来担当医や、場合によっては手術担当の外科医にも直接相談できますので、遠慮なくお尋ねください。

4. 主治医の異動や診療体制の心配について

「大学病院だと担当医が変わるのでは」とご心配の声をいただくこともありますが、当センターは基本的に昭和医科大学病院の職員が担当し、関連病院への異動はほとんどありません。

半年後や1年後の外来でも、同じ医師が継続して診療を担当しますので、ご安心ください。

5. セカンドオピニオンや治療の選択肢について

治療方針にご不安がある場合や、他院の意見を聞きたい場合は、担当医や入院中の医師に「セカンドオピニオン」を希望できます。

必要な資料も用意しますので、他院の意見を聞いてから治療方針を決めることも可能です。納得のいく形で治療を進めることが大切ですので、ぜひご相談ください。

6. 退院後のかかりつけ医について

退院後の日常的な体調管理や、風邪・予防接種・高血圧治療などは、近隣のかかりつけ医を持つことをおすすめしています。

当院で手術や検査を受けた場合は、診療情報提供書で情報共有をしっかり行い、かかりつけ医と連携しながら診療を進めていきます。

7. 術後の定期フォローアップ

手術を受けた方には、定期的なフォローアップが必要です。

退院後は最初に1か月以内の短い間隔で来院いただき、経過が良ければ徐々に間隔をあけていきます。薬の処方が必要な場合には3か月に1度の受診など、個々の状況に応じて対応しています。

成人先天性心疾患の場合も、治療後に新たな問題が生じることがありますので、定期的な検査や受診を大切にしています。

8. 医療福祉制度について

小児慢性特定疾患や身障者手帳の申請、大人になってからも利用できるさまざまな制度があります。

医療福祉相談窓口やメディカルソーシャルワーカーがご案内できますので、費用面など心配なことがあれば、遠慮なく外来でご相談ください。

9. より良い治療を目指して

保険診療を基本としていますが、必要があれば院内の倫理審査を経て、海外から治療器具を取り寄せて治療を行うこともあります。「この治療ができないか?」というご要望も、可能な範囲でお調べし、ご案内いたしますのでご相談ください。

10. 外来受診時のポイント

「外来の待ち時間が長い割に医師と話す時間が短い」と感じる方も多いかもしれませんが、毎回きちんと診療内容を確認し対応しています。

聞きたいことや伝えたいことがあれば、時間を気にせず質問してください。また、入院時にまとめて質問していただくことも可能ですので、遠慮なくご相談ください。

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