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青くなる赤ちゃん…それ“完全大血管転位”かも?注意すべきサイン|専門医が徹底解説

青くなる赤ちゃん…それ“完全大血管転位”かも?注意すべきサイン|専門医が青くなる赤ちゃん…それ“完全大血管転位”かも?注意すべきサイン|専門医が徹底解青くなる赤ちゃん…それ“完全大血管転位”かも?注意すべきサイン|専門医が徹底解説

昭和医科大学病院
小児循環器・成人先天性心疾患センター
喜瀬 広亮

注意すべきサイン|専門医が徹底解説

生まれたばかりの赤ちゃんの顔色や唇が青紫色に見える――
その症状の背景に、「完全大血管転位」という先天性心疾患が隠れていることがあります。

今回は、昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センターで診療を行っている完全大血管転位について、病気の仕組みや注意すべきサイン、治療のポイントをわかりやすく解説します。


心臓と血液の流れの基本

心臓は右側と左側に分かれ、それぞれ役割が異なります。

  • 右側の心臓:体から戻ってきた血液を肺へ送る

  • 左側の心臓:肺で酸素を取り込んだ血液を全身へ送る

この流れによって、体には酸素を含んだ血液が行き渡っています。


完全大血管転位とはどんな病気?

完全大血管転位では、肺動脈と大動脈が本来とは逆につながっている状態になっています。

その結果、

  • 酸素の少ない血液が大動脈を通って全身へ流れる

  • 酸素を含んだ血液は肺の中だけを循環する

という状態になり、体に十分な酸素が届きません。
このため、赤ちゃんの皮膚や唇が青く見える「チアノーゼ」が現れます。


病気のタイプによる違い

完全大血管転位には、いくつかのタイプがあります。

  • 大血管が入れ替わっているだけのタイプ

  • 心室中隔に穴があいているタイプ

  • 肺へ向かう血管が狭くなっているタイプ

これらの違いによって、症状の現れ方や治療の進め方が異なります。


治療が必要になる時期

完全大血管転位では、多くの場合、新生児期(生後1~2週間以内)に治療が必要になります。

生まれて間もない赤ちゃんへの治療は、ご家族にとって大きな不安を伴うものです。
しかし、新生児の心臓治療を日常的に行っている医療機関では、安全性について十分な説明を受けたうえで治療を進めることができます。


手術後に注意が必要なポイント

完全大血管転位の手術では、大動脈と肺動脈を本来の位置に付け替えます。
その際、心臓に栄養を送る冠動脈も付け替える必要があります。

このため術後は、

  • 冠動脈に狭窄が起きていないか

  • 血管のつなぎ目が狭くなっていないか

  • 大動脈弁の逆流が生じていないか

といった点を注意深く確認しながら、外来で経過をみていきます。


手術後の生活について

術後に大きな問題がなく経過しているお子さんについては、
運動制限なく、ほかのお子さんと同じように生活することが可能です。

成長に合わせて定期的な診察を行い、状態を確認していきます。


早期診断と相談できる環境が大切です

近年では、完全大血管転位は胎児期に診断されるケースも増えています。

診断を受けた時点では、治療やその後の生活について多くの不安があると思います。
昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センターでは、内科・外科が連携し、治療内容や術後の生活についても丁寧に説明しています。

不安なことや気になる点があれば、どうぞ担当医にご相談ください。

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